XBP

Interview Story

「頭の中のものが、形になる。」

文系でも、ものづくりはできるのか。
XBPでの学びが、進路と自分の輪郭をどう変えていったのかを、 学生の言葉からたどる。

XBPのインタビューイメージ
網倉 光生
神奈川大学 経営学部 / 面白法人カヤック(東証グロース上場) 内定
XBP Interview / Career / Fabrication / Design

文系でも、ものづくりはできるのか

XBPに参加した当初、網倉さんは「ものづくり」を自分の進路として明確に意識していたわけではなかった。 経営学部で学ぶ中で出会ったのが、3Dプリンターやレーザー加工機といったデジタルファブリケーションだった。

「頭の中で考えていたものが、実際に形になる。その体験がすごく衝撃的でした。」

アイデアを考え、設計し、出力し、評価し、改善する。XBPでは、その一連の循環をただ知識として学ぶのではなく、 実際に手を動かしながら体験していく。頭の中だけで終わらない学びが、知識を「根っこ」として定着させていったという。

失敗から学ぶ、課題解決の姿勢

試作品は、最初からうまくいくとは限らない。出力の失敗、設計のやり直し、想定していなかった問題。 そうした試行錯誤の中で、網倉さんは問題を曖昧なままにせず、何が課題なのかを定義して次に進む姿勢を身につけた。

「失敗すると、問題をちゃんと定義しないと次に進めないんです。」

この感覚は、ものづくりの場だけにとどまらない。社会に出てから求められる、課題を見極め、打ち手を考える力の基礎にもつながっている。

授業の外へ広がった実践

XBPでの経験は、授業内で完結しなかった。2年次には仲間とともに、小学生向けのものづくりワークショップを行う学生団体を立ち上げる。 3Dプリンターなどを使った体験イベントを企画し、自治体と協働しながら活動を展開した。

約2年間で、延べ1000人以上にワークショップを届けた経験は、大学の講義だけでは得られない社会との接点になった。 そこで見えてきたのは、「自分はものづくりが好きだ」という輪郭でもあった。

AIがプログラミングと文系の距離を縮める

XBPではプログラミングも学ぶ。入学当初は本を読みながら学んでいたが、現在はAIの支援によって、文系学生でもウェブサービスをつくることが以前よりずっと身近になったという。

「文系でも、AIを使えばウェブサービスを作ることがかなり身近になりました。」

重要だったのは、いきなり言語の文法から入るのではなく、世の中のサービスがどう動いているのか、データベースや画面の裏側がどうつながっているのかを体系的に理解できたことだった。 その導入が、「自分にもできるかもしれない」という感覚を支えていた。

見えてきたテーマは、「ものづくり × 地域」

XBPを通じて得た自己理解の一つが、「ものづくりが好き」という感覚だった。 さらに自治体との協働経験を通じて、地域の魅力をどう再定義し、どう届けるかというテーマにも関心が広がっていく。

それは就職活動の軸にもなった。何をつくりたいかだけでなく、どこで、誰と、どんな文脈の中で実装したいのか。 その解像度が上がっていった。

選んだ会社は、面白法人カヤック

最終的に網倉さんが選んだのは、鎌倉に本社を置くクリエーター集団の上場企業、面白法人カヤックだった。ゲーム、広告、地域資本主義事業など多様な領域を横断しながら、 「つくる人を増やす」という理念を掲げる会社である。

面接では、ファブラボやワークショップの話題で深く盛り上がり、表面的ではない対話ができたという。XBPで積み重ねてきた経験が、そのまま相互理解の土台になった。

デザインは、見た目だけではない

XBPで育った力として、網倉さんは「デザイン力」にも触れる。最初は粗いプロトタイプでも、使いやすさ、見やすさ、可愛さを意識しながらブラッシュアップしていく。 相手の視点に立って改善することが、自然と身についていった。

「ユーザーの視点で改善していくことが、自然にできるようになりました。」

その感覚は、プロダクト制作だけでなく、ウェブサイトや情報の見せ方にも活かされている。デザインは装飾ではなく、伝わり方を整える実践として身についていった。

文系でも、クリエイティブな進路はひらける

「文系は営業しかない」という固定観念は、XBPでの経験によって大きく揺らいだ。 ものづくり、IT、企画、地域、クリエイティブ。複数の領域を横断しながら、自分なりの進路を構想できるようになったからである。

XBPは、学部の枠を超えて、手を動かしながら考えるための場である。そしてその経験は、学生の中にある可能性を、具体的な進路のかたちへと押し出していく。

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